頻発する、おバカツイート事件に思うこと

 近頃ニュースサイトをにぎわせている、露悪的な写真付ツイートの数々。コンビニの冷凍庫に店員が寝そべったり、寿司屋チェーンの醤油挿しを咥えて撮影したり、地下鉄の線路に降りて「人身事故なう」と投稿したりと、まるで競い合っているかように次から次へと、トホホな事件が報道されています。その結果、店舗は閉店に追い込まれ本人は失業し、または刑事事件として告発されたりと、おそらく本人の予想をはるかに上回る社会的なバッシングを受けることになっています。さぞかし投稿した本人は「こんなに大事になるとは思わなかった」と、当惑していることでしょう。

 なぜこのような考え無しで幼稚な事件が次々起こるのでしょう? 要するに普段から仲間内ではやってしまっていること、実行しないまでも冗談としてはいつも口にしていることをツイッターやフェイスブックのようなソーシャルメディアに乗せて公開してしまった結果なのです。いつも楽しんでいるファミレスや呑み屋でのバカ話のように、携帯のおしゃべりやメールのように、ウケを狙ってエスカレートした悪戯は、ソーシャルメディアの特性に則っておバカな投稿者たちが会ったこともない第三者にも拡散していくのです。以前、アイドルタレントがテレビのバラエティで学生時代の万引き行為を面白おかしく自ら暴露して、大バッシングを受けて謹慎した事件がありました。おバカツイートというのは、これと同じくらいの破壊力を持っていると言えます。

 ソーシャルメディアは一般の人をメディアの最前線に曝す力があります。いうなればたった一人で社会を相手に受けて立つくらいの危険性があるのです。くれぐれも責任ある行動をとりたいものですね。もちろん自らにも、日々言い聞かせているわけですけど。