インスタグラムの利用者が伸びている

 インスタグラム社が2014年12月10日に発表によると、「Instagrem」の月間アクティブユーザー数(MAU)が全世界で3億人を突破したと発表したとのこと。 米Twitterが10月に発表した7〜9月期のMAUが2億8400万人だったので、どうやらInstagramのMAUはTwitterを超えた模様だ。

 またブライダル業界で働いている私の友人に聞いた話では、最近のユーザーインタビュー(結婚を予定しているいる20代女性)のよく利用するソーシャルメディアは、LINEとInstagramで、TwitterもFacebookも少数派だったとのことだ。

 

 

 私と同世代の友人たち、つまり携帯電話のない時代から仕事を初めて、TwitterやFacebookは日本へのローンチ開始初期から利用している、いわばソーシャルメディアの第一世代とは、ずいぶん付き合い方が違うようである。ちなみに日本のFacebookユーザーは比較的年齢層が高いとか。そして我々の世代は遅ればせながら、次々とInstagramデビューを果たしている。

 そもそも私が最初にtwitterを始めた時に感じたことは、「自分がふと思いついたことを何と簡単に発信できる事か!」「ネット上につぶやけるなんて、お手軽な時代になったものだ」。そしてFacebookを利用した際には、「つぶやきに写真がつけられるし、体系立てて自分の生活を整理できるし、友人とのコミュニケーションのスナップショットも保存できる。しかも簡単だ!」と、日々間遠くなる自らのブログの更新間隔に対する罪悪感を忘れられるような気がして、代用品としてFacebookによるライフログづくりに熱中した。

 しかしながら、最近のソーシャルメディアユーザーというか、LINEやInstagramを主に利用するユーザー層は私たちとはずいぶん違うようだ。まずそもそもテキストを投稿して、何かを訴えようというあまり考えない。写真、絵文字、スタンプ、テキストにしても極々短いセンテンス、たとえば「あっ」とか、「おっ」とか、「うむ」とかで、コミュニケーションを成立させる。

 

 歴史的な有名な話として。文豪ビクトル・ユーゴーが、「レ・ミゼラブル」を出版した際、本の売れ行きを心配して「?」とだけ書いた手紙を出版社に出した。それに応えて、出版社は売れてるよ!という意味で「!」という返事を出したという素敵な逸話があるが、LINEやInstagramでやり取りされているコミュニケーションはまさしくこんな事だろうか。実にオシャレな時代になったものだ。

 思えば、私がTwitterやFacebookを始めた頃はスマホは少数派だった。TwitterもFacebookも基本的にはPC上で利用する。そしてたまにガラケーでツイートする。しかし今のLINEもInstagramも、大前提としてスマホありきのサービスである。常に自分の手の中にあるというか身体の一部のような端末を介して送受信されるメッセージは実は、TwitterやFavebookとは全く違うメディアなのかもしれない。ソーシャルメディアなどという同じカテゴリーで一緒に語るべきではないのかもしれないと最近強く感じている。